|
|||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||
ロボット開発の醍醐味は,要素技術を磨き上げることだけでなく,それらを組み上げていくシステム・インテグレーションにもあるのだ。体系的なロボットの設計論の書物はある。実際の製作されているロボットは,開発者の経験に基づく目的別設計の段階でしかない。 しかしながら,モジュール化や標準化が出現しつつあるのも事実だ。 実装面では,すべての機能を限られた大きさの体内に納めることが難しいが,配線の引き回し(情報系と電力系)が保守性の視点も必要であるのだ。 個々の処理モジュールを組み上げるために,それぞれを分散配置し,接続部分を頑丈に作ることが必須である。 3次元的な配置では,電子回路としての機能と排熱問題を考えねばならない。 一般に,大学などでロボットを製作する場合は,既存のモーターや回路モジュールを用いざるを得ないことが多い。 このため、最良な形に組み上げることはほとんど不可能だ。 しかしながら,本田技研工業のロボットは,部品から新たに設計して,洗練された仕上がりになっている。自動車の専門メーカーとしての強みを発揮していると言える。 |