Robot 茶運び人形開発プロジェクト こぼれ話

2007年4月〜

日経BPものづくり  

●茶室 

ホームへ戻る
お茶運び人形を設計しよう。
2008年4月から詳細設計の解説にフェーズを変える予定だ。
1年間、ロボットを製造するための概要を解説してきたが,テーマごとに解説者が異なっていることから出来上がった,ロボットのイメージは各自当然異なっている。 詳細設計でも,各パートごとに各自の思いが異なっていると,当然、動くことの無いロボットになってしまうのだ。

上の写真の茶室で動くことの難しさは、やはり,畳の上をお茶を持って走行することのようだ。

ロボット開発の醍醐味は,要素技術を磨き上げることだけでなく,それらを組み上げていくシステム・インテグレーションにもあるのだ。体系的なロボットの設計論の書物はある。実際の製作されているロボットは,開発者の経験に基づく目的別設計の段階でしかない。 しかしながら,モジュール化や標準化が出現しつつあるのも事実だ。 実装面では,すべての機能を限られた大きさの体内に納めることが難しいが,配線の引き回し(情報系と電力系)が保守性の視点も必要であるのだ。
個々の処理モジュールを組み上げるために,それぞれを分散配置し,接続部分を頑丈に作ることが必須である。 3次元的な配置では,電子回路としての機能と排熱問題を考えねばならない。
 一般に,大学などでロボットを製作する場合は,既存のモーターや回路モジュールを用いざるを得ないことが多い。 このため、最良な形に組み上げることはほとんど不可能だ。
 しかしながら,本田技研工業のロボットは,部品から新たに設計して,洗練された仕上がりになっている。自動車の専門メーカーとしての強みを発揮していると言える。